特別講演「ライフプラン3.0と資産形成 ~人生100年と確定拠出年金~」

現在、日本人の平均寿命は男性が80.98歳、女性は87.14歳。100歳以上の高齢者は約6万8000人で、人生100年時代も視野に入ってきました。

それとともに、ライフプランの在り方も大きく変わりつつあります。世界的にベストセラーとなった『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』(東洋経済新報社)を参考にすると、3つのタイプが考えられます。「ライフプラン1.0」は「教育→仕事→引退」の3ステージがモデルの画一的生活設計が特徴で、現在60歳以上の人々がこの世代に当たります。男性は有形資産の形成に集中し、リタイア後の無形資産はほぼゼロというのが実態でしょう。

「ライフプラン2.0」は、少子高齢化とバブル崩壊で3ステージモデルに軋みが生じ、自己責任に基づく多様な生活設計が求められるようになった世代のライフプランで、今40~50代の人たちが該当します。

そして、現在20~30代の若い層は、人生100年、引退後が長く、3ステージモデルが成立しない「ライフプラン3.0」の世代に当たります。テクノロジーの急速な進展でスキルと知識の陳腐化がはなはだしく、雇用は組織中心から個人とその仕事中心になり、生活も家族中心からコミュニティで支え合うマルチステージモデルに変わっていくでしょう。

そうなると、金融資産や実物資産といった有形資産が全てではなく、経験・知識・スキル、仕事上の仲間や友人関係、肉体的・精神的健康など無形資産への意識的な投資によるリ・クリエーション(再創造)が必要になってきます。

では、リ・クリエーションを支える金融資産は、どう形成していけばいいのか。流動性はあっても今やほとんど利息が付かない貯蓄では、金融資産の形成には不十分。これに対し投資は、「長期・分散・積立」の原則を基本に実行すれば資産形成の強力なテコになります。

そこでクローズアップされるのが、「企業型DC」「個人型DC(iDeCo)」「つみたてNISA」などの、税制優遇を活かせる制度です。特に「長期・分散・積立」の原則が効果的に実現でき、転退職の際にも資産を持ち運びできるDCは、人生100年時代の資産形成の決め手と言ってもいいでしょう。

第6回 日本DCフォーラム ダイジェストレポート

基調講演
確定拠出年金制度における運用の改善について
厚生労働省 青山 桂子氏

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特別講演
ライフプラン3.0と資産形成
~人生100年と確定拠出年金~

日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 伊藤 宏一氏

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教育事例紹介
DCエクセレントカンパニー表彰
表彰式・受賞企業による教育事例紹介

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パネルディスカッション
加入者自身による商品選択への支援
~事業主の立場から~

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協賛社紹介
運用会社プレゼンテーション

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